どの職場にもひとりはいる、困った人
自己中心的な人
周りに気を使わせる人
こういう人たちは、たいてい、
「自分が周囲を困らせている」だとか
「自分がジコチューである」という意識を全く持っていない場合が多いのですね
逆に、「自分は周りに気を使ってやっている」と
むしろ自信を持っている場合もあったりして、なかなかタチが悪いというのもよくあるパターンです
当方「働く人のメンタル相談室」
ご相談・お悩みの2大巨頭が、『転職関連』のお話と、『職場の人間関係』についてのお話
ただ『職場の人間関係』が原因で『転職』を考えている……
というお悩みもあることを加味すると
職場の人に悩まされている人がどれだけ多いかというのがわかります
ご相談に来られる方も、このお悩みでは特に疲弊しきった表情でお話をされます
職場の困った人を「面倒だ」と思っても、その方たちは逃げられない立場にいる
仕事上、どうしても関わらなければならないから、日々、気を使いながら、自分の仕事もこなさなければならないのです
なかには、『~~が困る』ということを
言葉を選んで、『こういうふうにしていってほしい』など
相手を立てつつ、伝えて、何とか良くしていこうと試みてみた方だっています
しかしその結果、相手がますます凝り固まって、自己中心に拍車がかかってしまったり
「わかった」という返事が返ってきても、結局何もわかっていなかったり
気を使って働く毎日は変わらずのまま
振り回されて、疲れ果てて、精神がズルズルとやられていってしまう……
こんなとき、
「それならあなたもワガママになればいい」
なんて、そんなことを言われても、出来ませんよね
職場や組織には、困った人が必ずひとりやふたりはいるように
そんな困った人に振り回されながら、ある程度は自分を抑え、職場の和を保っている人たちが必ずいるものです
それは、あなたのことかもしれません
皆が自己中心的であったら、仕事が回らないことを知っている
当たり前のことなのに、これがわからず「自分のしたいように」職場でふるまう人がいるから、ちゃんとやっている人が悩まされる事態になります
本当に口惜しいことですが、この状況は、なかなか変えられるものではないのですよね
職場や仕事を「もっと良くしたい」と思っている人ほど、この悩みに心を痛めているのです
周囲も仕事もどうでもいい、と、そう思えるくらいの無関心になれたら楽なのですが、きっとそうもいかないでしょう
組織に必要な、「気づかいの人」
あえて言葉に出さずとも、それが誰なのかを、周囲の人は理解しています
あなたがそんな「気づかいの人」なら、
周りにとって何がワガママで、何が困らせる行動や言動なのかが、自然とわかることと思います
そして自然と自分を律し、面倒をかけないふるまいが、普段から出来ているはずです
「自分は面倒な人になりたくない」という、ある意味、反面教師のような自負の思いもあるかもしれません
もしかしたら、「自分は良い人でいたい」と、そんな思いも根底にはあるのかもしれませんが、それはまったく悪いことではありません
周囲にとって、組織にとって、あなたのような存在は必要なのです
まさに『離したくない存在』です
だから、ちょっとぐらいワガママしたって、許されます
たまにはあなたが職場の面倒な人になっても、良いのです
職場のあれこれに振り回されて、心が疲れてしまったときには、
ぜひこの言葉を思い出して下さればと思います
それと最後に、
「あなたが職場の面倒な人になっても良い」理由を明記しておきましょう
あえて「面倒な人」になろうとするとき
あなたは、その行動や言動の「何が面倒なのか」を、自分で理解しています
理解したうえで、あえて実行するのです
「これをやったら、ちょっと迷惑だろうなぁ」だとか
「こう言ったら、ちょっと嫌味に聞こえるかも」だとか
自分がそれを実行に移すことでの影響を考えて、結果……
『かけても大丈夫な迷惑』が、自分の中から選ばれるからです
それは「困った人」にはできないこと
気づかいを忘れないあなただからこそ
「面倒な人」になっても、良いのです