スマホは、満員電車の自分を救う

 

通勤時間をどう過ごすか

というのは、本当に大きな、大切なメンタル事項ですよ

 

今から20年ほど前

まだ世の中に「パニック障害」なんてものが知られていない時代

 

横浜から、東京の山手線沿線にある会社へ通っていた私

 

山手線に乗り換えるまで、電車で4~50分

朝は当然、満員ぎゅうぎゅう

 

時には腹痛(途中駅のトイレには何度お世話になったか)

 

突然の冷や汗

突然の息切れ

ある日、乗り換え駅で電車を降りたら

 

目の前が、真っ白になった

 

 

前が見えない

 

けれども……

私には、そこで立ち止まって

周囲の大勢、大勢、大勢の人たちの早足を止める勇気は

なかった

 

見えないまま、そのまま歩いた

歩いているうちに、視界は戻ってきた

周りのひと誰一人として気付かれず、方向も間違えず歩いていた

習慣って怖いね

 

いま思えば、あの頃が完全にパニック障害だったと思う

仕事はそんなに嫌いじゃなくても、そこの職場は9割方、通勤がつらくて辞めたといっても良い

 

それからいろんな仕事をしたけれども

通勤だけは、楽なところを選んだ

徒歩だったり、バスだけだったり、電車なら二駅先までだったり

それからの転職理由はいろいろだったけれども

通勤だけは、もう問題なしだったし

あの頃のような、動悸・息切れ・めまい・腹痛・目が見えなくなる……に通勤中になることは無くなったのだった

 

 

現在、相談室のある場所への通勤は

久しぶりに、10分以上の電車に乗る距離だったりします

平日の夜なんかだと、さすがに混んでいて

また、体がおかしくなりそうになる予感もありましたが……

 

今は、スマホがある

 

私は、スマホで適当にヤフーニュースなんかを読んだりしてるのですが

これがすごく自分の救いになっている

 

昔のように、人の背中や、変わり映えのしない外の景色を見る必要もない

ぎゅうぎゅうの人の中でも、スマホの画面に、文章に集中することで

脳内が「自分の興味のあること」だけでいられる

 

これが本当に大きい

 

 

もちろん、通勤中に読書の習慣のある人は

どの時代からでも、好きな世界に入って自分を保てていたことでしょうが

私はそれほど読書の習慣がない……というか、乗り物で本を読めないものでして(^o^;

でも、スマホなら全然読めるから助かるのです

(もちろんこれも個人差あるでしょうが)

 

あの頃スマホがあったら、東京まで余裕で通えていたのかな……

あの頃はPHSだったよね……

で、PHSだと、取りにくいチケットの予約が取りやすかったりしたのよね……(関係ない)

 

 

ちなみに、私は椅子に座れたら

スマホはしまって、寝ます

 

 

* Dear Heart *

働く人のメンタル相談室